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株価分析の指標

 

「株価分析の指標」について説明します。

損益計算書」の動画で、損益計算書について説明しました。
業績での株価水準を判断する際には当期純利益を基に判断しますが、どのように判断するかわかりますか?
純利益のままでは判断できるとは限りません。
財務分析の指標」の動画で説明した増資があると資本金が変わっていますので、増資前後の当期純利益は同じように比較できず、同じ基準で比較できる指標が必要になります。
EPSまたは一株当たり純利益と呼び、当期純利益を発行済み株式数で割って、1株あたりの純利益を求めます。
1株の出資で上げた利益を表しているので、増資前後で同じように比べることができます。
当期純利益と同じように、純資産も増資前後で同じように比べることができません。
BPSまたは一株当たり純資産と呼び、純資産を発行済み株式数で割って、1株あたりの純資産を求めます。
1株出資での会社の純資産を表しているので、増資前後で同じように比べることができます。
例えば、前期は発行済み株式数1000株の会社の純利益が10万円、純資産が2000円の会社が、今期は500株増資して純利益が14万円、純資産が2800円になったとします。
前期のEPSは純利益10万円÷発行済み株式数1000株で100円、BPSは純資産2000円÷発行済み株式数1000株で2円です。
今期のEPSは純利益14万円÷発行済み株式数1500株で93.3円、BPSは純資産2800円÷発行済み株式数1500株で1.8円です。
純利益は10万円と14万円ですがEPSは100円と93.3円なので、1株当たりでは前期の方が利益を出したことがわかり、純資産は2000円と2800円ですがBPSは2円と1.8円なので、1株当たりでは前期の方が純資産は多かったことがわかります。
このように1株当たりを確認することで、会社全体の純利益や純資産ではわからない会社の稼ぐ力や投資した際の資産価値を知ることができます。


稼ぐ力や資産価値はわかっても、株式投資ではそれらがどこまで織り込まれているかを知る必要があります。
それを知る株価指標がPERとPBRです。
PERは株価収益率とも呼び、株価÷EPSで、株価がEPSの何倍まで買われているかを求めます。
PBRは株価純資産倍率とも呼び、株価÷BPSで、株価がBPSの何倍まで買われているかを求めます。
稼ぐ力や資産価値がどれぐらい織り込まれているかを数値化することで、十分に織り込まれていれば適正な株価、あまり織り込まれていなければ割安、織り込み過ぎていると割高とわかります。
例えば、株価が1500円の会社のEPSが100円、BPSが2000円だったとします。
PERは株価1500円÷EPS100円で15倍、PBRは株価1500円÷BPS2000円で0.75倍です。
その会社の株価が3000円まで上昇したとすると、PERは株価3000円÷EPS100円で30倍、PBRは株価3000円÷BPS2000円で1.5倍です。
PERが15倍と30倍では15倍の方が安い、PBRが0.75倍と1.5倍では0.75倍の方が安いことになります。
今は同じ会社で株価だけが上がったので当たり前の結果ですが、実際にはその会社の実力が株価に反映されて適正な株価かを判断することになります。
PERやPBRは何倍が適正かは他の条件にもよって違いますので、その株価が適正かどうかは一概には言えません。
適正株価の判断は「成長株投資の銘柄分析」の動画や「割安株投資の銘柄分析」の動画で説明します。


配当金を出す会社が配当額を決める基準として配当性向やDOEがあります。
配当性向は配当総額÷当期純利益×100で計算し、純利益のうち配当金の割合を示したものです。
DOEは株主資本配当率とも呼ばれ、配当総額÷株主資本×100で計算し、株主資本のうち配当金の割合を示したものです。
本当は配当金が決まってから配当性向やDOEが計算されるのではなく、会社が配当額を決める目安として配当性向やDOEを決めていますので、それによって配当金が計算されます。
配当性向を配当の目安としている会社の配当額は当期純利益×配当性向÷100で、DOEを目安としている会社の配当金は株主資本×DOE÷100です。
このように求めた配当額は配当金の総額なので、発行済み株式数で割って1株当たりの配当金が決まります。
当期純利益を発行済み株式数で割ったEPSを使って、EPS×配当性向÷100で1株当たりの配当金が計算できます。
貸借対照表」の動画で株主資本を説明した際、純資産の大部分が株主資本なので、株主資本=純資産と考えてもそれほど違いはないと説明しました。
純資産を発行済み株式数で割ったBPSを使って、BPS×DOE÷100で1株当たりの配当金が計算できます。
例えば、EPS100円、配当性向30%なら、配当金はEPS100円×配当性向30%÷100の30円、BPS1000円、DOE2%なら、配当金はBPS1000円×DOE2%÷100の20円です。
ただし、厳密には株主資本=純資産ではありませんので、BPSを使うと多少の誤差が生じます。
成長している会社は当期純利益や株主資本が年々増えるので、毎年増配することになります。
投資スタイル」の動画で、インカム投資で一番良いのは緩やかに成長している会社と説明しましたが、成長していれば当期純利益や株主資本が年々増えるので、毎年増配することになります。
例えば、配当性向30%、EPS100円の会社が毎年EPS10円ずつ上積みするとします。
1年目はEPS100円なので配当金は30円ですが、2年目はEPS110円で配当金は33円、3年目はEPS120円で配当金は36円と毎年増配します。


PER、PBRと言う株価指標があるように、配当金に対してどれぐらい株価が変われているかを示す株価指標もあります。
配当利回りで、配当金÷株価×100で計算し、株価に対する配当金の割合を求めています。
例えば、株価200円の会社が配当金10円なら、配当金10円÷株価200円×100の配当利回り5%です。
配当利回り5%であれば、20年間その配当金をもらうと投資金額を回収でき、その後も配当金をもらうか、株式を売却すれば、その分は利益になります。
このように高配当利回りの銘柄は、インカム投資で好まれます。
先ほどの例と同じで、配当性向30%、EPS100円の会社が毎年EPS10円ずつ上積みする銘柄を600円で買ったとします。
1年目は配当金30円で買値に対する配当利回りは5%、2年目は配当金33円で配当利回りは5.5%、3年目は配当金36円で配当利回りは6%、11年目は配当金60円で買値に対する配当利回りは10%になります。
増配により株価は上昇する可能性があり、以前の配当利回り5%を保つように株価が変化すると仮定すると、株価は1200円まで上昇します。
買値の2倍にまで上昇するので、買値に対する高配当のインカムゲインもキャピタルゲインも得られる銘柄になります。

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