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投資スタイル

 

「投資スタイル」について説明します。

株式投資にはどのようなスタイルがあるかわかりますか?
銘柄選びの材料」の動画で投資スタイルを説明した時は、デイトレード、スイングトレード、中期投資、長期投資などの分類でしたが、今からトレードでなく投資である中期投資、長期投資の詳細をスタイル別に説明します。
以前説明した投資スタイルの分類では、中期投資を数か月から1年以内で売買、長期投資を1年以上保持すると説明しました。
線引きに明確な定義がある訳ではないので人によって違いますが、その基準で説明します。
中期投資と長期投資は期間が違うだけで、銘柄の売買基準に大きな違いがある訳ではありません。
同じ期間の投資であっても、売買基準を決める投資スタイルが違うと全然違った投資になります。
投資での狙いにインカムゲインとキャピタルゲインがあります。
株式投資の利益」の動画でインカムゲインやキャピタルゲインの説明はしましたが、どちらを狙うかでスタイルが違います。
インカムゲイン狙いのインカム投資、キャピタルゲイン狙いの代表的なスタイルに成長株投資、割安株投資、材料株投資などがあります。
材料株投資は中期投資になることも多く、それ以外のインカム投資、成長株投資、割安株投資は長期投資になることがほとんどです。
長期投資と言っても2・3年のスパンの投資もありますし、10年以上のスパンの投資もあります。
どの期間を想定して成長性や割安度を計るのかによりますが、どのスタイルの投資法も会社のファンダメンタルに着目して投資することが多いです。


それぞれの投資スタイルにおけるリスクやリターン、リターンが得られる確率、銘柄を探す難易度などを説明する前に、企業の成長サイクルについて説明します。
企業成長には会社が誕生した導入期、業績が成長する成長期、業績が安定する成熟期、業績が下降する衰退期の4つのステージがあります。
それぞれの投資スタイルは、どのステージの会社に投資するのが適切かが違います。
投資するステージを間違えると期待するリターンが得られないだけでなく、リスクも上がります。
これから投資スタイルにおけるリスクやリターン、リターンが得られる確率、銘柄を探す難易度などを説明しますが、導入期の会社は非上場で、上場が認められるのは導入期を抜けて成長期以降になっているはずですので、導入期の会社への投資の説明は省きます。


まずはインカム投資について説明します。
配当や株主優待などのインカムを期待するのに、今の株価で納得できるかで売買判断します。
会社の利益の一部を株主に分配するインカムのリターンは小さいですが、事前に予定されていた配当や株主優待が分配される確率は高いのでリターンが得られる確率は高いです。
リスクは株価の下落ですが、以前に説明した株価のトレンドを考慮すればリスクは小さくできます。
銘柄分析は簡単な内容で良く、配当や株主優待は事前に発表していることが多いので、銘柄探しは簡単で、銘柄を探す難易度は低いです。
適している成長ステージは成熟期で、先ほどのリスク、リターン、リターンの確率は成熟期の会社に投資した場合を示しています。
成長期の会社だと利益は成長投資に回すことが多く、インカムは期待できないか、少ないことが多いです。
衰退期の会社だと今後インカムが減っていく可能性がありますし、会社が衰退するのでキャピタルロスになる可能性が高いです。
インカム投資についてまとめると、リスクは小さくリターンも小さい、いわゆるローリスク・ローリターン、リターンが得られる確率は高く、銘柄を探す難易度は低く、適している成長ステージは成熟期です。
インカム投資で一番良いのは、成長ステージは成熟期ではあるが、緩やかに成長している会社です。
銘柄を探す難易度が少し上がりますが、それでも難易度はそれほど高くなく、将来成長してインカムが増える期待ができます。
今の株価で買えば、将来インカムが増えて、利回りと呼ばれる購入価格に対するインカムの率が高くなります。
この例は「株価分析の指標」の動画で説明します。


次は成長株投資について説明します。
グロース投資とも言い、企業業績が成長している銘柄に投資して、企業成長によって株価が上がることを狙います。
成長株投資に適している成長ステージは成長期のみで、会社の成長が株価に反映されて株価が上がるキャピタルゲインを狙っており、成長性で売買判断します。
例えば、会社が年間30%成長するとして、株価も比例するならば、株価は年間30%上昇します。
成長期の会社は成長率が高いので大きいリターンが得られ、十分なリターンが期待できるのでキャピタル狙いで投資できる訳です。
ただ会社には成長期から成熟期に入る頃があり、成長速度が緩やかになることを成長鈍化と言いますが、成長鈍化がみられると事前に将来の成長を期待して買われていた部分が剥落して株価は急落することが多く、リスクが大きいことになります。
しっかり成長し続ければ株価も伴って上がることが多いので、リターンが得られる確率は中程度です。
しっかり成長しているか、成長鈍化にならないかなど分析する必要がありますが、成長企業は比較的多くあるので見つけるのは難しくなく、銘柄を探す難易度は中程度です。
成長株投資についてまとめると、リスクは大きくリターンも大きい、いわゆるハイリスク・ハイリターン、リターンが得られる確率は中程度、銘柄を探す難易度は中程度、適している成長ステージは成長期です。


次は割安株投資について説明します。
バリュー投資とも言い、評価されるべき企業価値と比べて実際の企業価値の評価がかなり低いことに着目して、いつか見直されて是正されることを狙います。
実際の企業価値とは株価のことで、要は、会社のファンダメンタルからして1000円前後で取引されていても良いはずなのに、今は300円前後で取引されているら、見直し買いが入れば十分なリターンが期待できます。
このように期待できる企業価値に対する株価の割安度で売買判断します。
会社を評価するファンダメンタルは、企業業績だったり、会社の資産だったりして、割安株投資の中でも業績バリューと資産バリューに分かれます。
すでに割安で推移しているので、そこから大きく下に売り込まれるリスクは小さく、見直し買いが入れば大きく上に跳ねる可能性があるのでリターンはかなり大きいです。
ただ、見直されて買いが入るかどうかはわからず、ずっと気付かれないままの可能性もあります。
これをバリュートラップと言い、安いのに株価が上がらないことです。
バリュートラップの可能性があるので、リターンが得られる確率は低いです。
また、割安に放置されている銘柄を探さないといけないですし、銘柄分析してその銘柄が割安だと判断できるためには詳細な分析が必要ですので、銘柄を探す難易度は高いです。
最適な成長ステージは成熟期ですが、業績バリューは成長期でも衰退期でも可能で、資産バリューは衰退期でも可能です。
成長期の場合、成長株投資と割安株投資のどちらにも属す投資法で、後で説明します。
成長期には会社が成長して資産もどんどん増えるので、成長期に資産バリューはほとんど使えません。
また、業績バリューでも資産バリューでも衰退期に可能ですが、赤字や赤字になりそうな会社の場合は銘柄分析が難しくリスクも大きくなりますので、あまりお勧めできません。
割安株投資についてまとめると、リスクは小さくリターンはかなり大きい、いわゆるローリスク・ハイパーリターン、リターンが得られる確率は低く、銘柄を探す難易度は高く、適している成長ステージは成熟期です。


次は材料株投資について説明します。
材料株投資は、株価に影響を与える材料が出ることを予想して株価の変動を狙いますので、材料の影響度で売買判断します。
材料とは、会社が出す業績だったり、政治が会社に与える影響だったり、株価に影響を与える情報のことです。
すでに出た材料で売買する場合トレードになりますし、材料から今後の業績を分析するのは成長株投資や割安株投資になりますので、今回は含んでいません。
材料株投資と少しずれていますが、今まで赤字だった会社が黒字に転換するのを狙った黒転銘柄投資、循環的な景気変動によって業績が変化するのを狙うシクリカル投資もあります。
黒転銘柄投資やシクリカル投資も含め材料株投資は、銘柄分析をすることで材料が出そうなことが予想できるので、銘柄分析をする点では成長株投資や割安株投資と同じです。
ただ成長株投資や割安株投資は長期的に会社に投資しますが、材料株投資は材料が出てその材料を株価が織り込んだら終わりなので、比較的短期で終わります。
リスクに関しては、以前に説明した株価のトレンドを考慮すれば小さくできます。
リターンは小さいものからかなり大きいものまであり、材料次第です。
リターンが得られる確率は材料が出る確率によるので材料次第、銘柄を探す難易度も材料次第ですが、中程度から高めです。
材料株投資に適している成長ステージは特になく、どのステージでも投資可能です。
材料株投資についてまとめると、リスクは小さくリターンは材料次第で大きくも小さくもなります。
リターンが得られる確率も材料次第、銘柄を探す難易度も材料次第ですが中程度から高め、適している成長ステージはありません。


最後に先ほど触れた、成長株投資と割安株投資のどちらにも属す投資法について説明します。
割安な成長株投資またはグロースアンドバリュー投資とも言い、これは私が得意としている投資法です。
割安株投資の業績バリューを成長ステージの成長期にある銘柄に適用するので、企業業績が成長していて、会社の実力より評価が低い銘柄になり、成長株投資と割安株投資の両方の特徴を持っていますので、成長性と割安度で売買判断します。
割安株投資は割安で推移しているので見直し買いが入ればかなり大きなリターンが期待できる利点がありました。
割安な成長株投資も同じように、見直し買いが入ればかなり大きなリターンが期待できます。
割安株投資はすでに割安で推移しているので大きく下に売り込まれるリスクは小さい利点が、成長株投資は成長鈍化によって株価が急落するリスクが大きい欠点がありました。
割安な成長株投資はこれらの両方の特徴があり、成長性を期待されているので成長鈍化すると下落する可能性はありますが、あまり買われず割安だったので期待が少なかったこともあり、下落も限定的になる可能性があるので、リスクは中程度になります。
割安株投資はバリュートラップの可能性があるので、リターンが得られる確率は低い欠点があり、成長株投資は成長し続ければ株価も伴って上がることが多いので、リターンが得られる確率は中程度でした。
割安な成長株投資にバリュートラップの可能性はなく、確実に成長していればどんどん割安になっていずれ気付かれるので、リターンが得られる確率は高いです。
しかも、気付かれて割安が解消される時には成長が進んでいるので、その分も含めてリターンが得られます。
成長株投資で成長企業は比較的多くあるので見つけるのは難しくなく、銘柄を探す難易度は中程度で、割安株投資は割安に放置されている銘柄を探さないといけなく、詳細な銘柄分析が必要なので銘柄を探す難易度は高い欠点がありました。
割安な成長株投資は、成長企業の中から割安に放置されている銘柄は少なく、詳細な銘柄分析が必要なので銘柄を探す難易度は高いです。
適している成長ステージは成長期のみです。
割安な成長株投資についてまとめると、リスクは中程度でリターンは大きい、いわゆるミドルリスク・ハイパーリターン、リターンが得られる確率は高く、銘柄を探す難易度は高く、適している成長ステージは成長期です。
リターンに対してリスクは低めで、高い確率でハイパーリターンが得られる、成長株投資と割安株投資の良いとこ取りの代わりに、銘柄を探す難易度が高くなっています。
銘柄を探す労力は必要ですが、深い銘柄分析ができるようになれば、何倍ものリターンを受け取れる可能性高い投資スタイルです。
この投資スタイルを身に付ければ、一気に資産を増やすことも可能です。
銘柄分析の知識や方法は、今後少しずつ説明しますが、コツを掴んで銘柄分析に慣れることで、深い銘柄分析もだんだんできるようになります。


投資と一言で言っても、投資スタイルによっていろいろと違います。
本を読んだり人の話を聞いたりする機会もあると思いますが、当然トレードの話を投資に適用できないように、投資の話でもスタイルが違うと全然違います。
自分の目指すスタイルと違う話も参考になると思いますが、読んだり聞いたりする際はどのスタイルについての話なのかを理解しないと混乱しますし、違うスタイルで実際に使っても効果がありません。
各スタイルには一長一短があります
自分がどのスタイルを目指すのかは、自分の許容できるリスクと求めるリターン、リターンの確実性、銘柄を探す難易度などで決まります。
リスクを考慮せずリターンだけを考えてはいけません。
要は儲けることしか考えないと損してから後悔することになります。
自分の投資法のリスクとリターンを理解すること、自分の許容できるリスクと求めるリターンの投資法を選ぶこと、その投資法の利点と欠点を理解してスタイルに合う銘柄を虎視眈々と狙うこと、これが大切です。

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