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「ゼロから始めるファンダメンタル分析 業績の予想編」です。
私が銘柄分析のために習得すべきと思う内容を、銘柄分析の難易度に応じて考えた段級位です。
10級から順に練習すれば、だんだん銘柄分析の実力を付けることができます。
また、ファンダメンタルが全くわからない方から上級者を目指す方まで、ファンダメンタル分析を上達したいすべての方を対象に、段級位を基に分析の練習をするファンダメンタル分析塾を開講しています。
段級位の表やファンダメンタル分析塾は、概要欄からホームページをご覧ください。
今回の動画、業績の予想編では、段級位2段の業績の変化に気付き、疑問点を挙げたり仮説を立てたりすることができる、段級位3段の業績の推移から今後の業績の可能性を予想して、候補銘柄を絞ることができるについて解説します。
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今回の動画、業績の予想編では、段級位2段の業績の変化に気付き、疑問点を挙げたり仮説を立てたりすることができる、段級位3段の業績の推移から今後の業績の可能性を予想して、候補銘柄を絞ることができるについて解説します。
それでは段級位2段の業績の変化に気付き、疑問点を挙げたり仮説を立てたりすることができるについて解説します。
業績の変化は、先ほど説明した「ゼロから始めるファンダメンタル分析 業績の理解編」の動画の部分を使います。
国内事業部門の売上高の推移は、2023年2Qまでは70億円以上が多かったですが、3Q以降は60億円台と一段低くなり、2024年3Q以降に50億円台とさらに一段低くなっていましたが、2025年2Q以降は大幅増収になっていました。
国内事業部門の営業利益率の推移は、2022年は6%台が多かったですが、2023年以降は改善して7%以上が多くなり、2024年3Q以降に6%台に下落して、2025年1Qはさらに下落して4%台、2Q以降は2%台になっていました。
2022年から2025年1Qまで売上高が減少傾向にあります。
この理由の仮説を立ててみると、1つはライバル会社にシェアを奪われつつあること、もう1つは需要に波があることです。
2025年1Qまでの営業利益率は、営業利益率が濃い黄色の部分であっても売上高が黄色の部分と青色の部分があり、営業利益率が黄色の部分であっても売上高が黄色の部分と濃い青色の部分があります。
営業利益なので人件費の増加や宣伝広告費の増加など営業利益に諸にヒットするような投資があるかも知れませんが、この理由の仮説を立ててみると、いくつかの商品の需要の変化です。
いくつかの商品の需要が合わさって業績の波ができていることが考えられます。
2022年から2023年2Qまで売上高は黄色ですが、営業利益率は2022年が黄色、2023年から濃い黄色になっています。
2022年と2023年の需要が高まった商品が違い、2023年に主に需要が高かった商品の利益率が高く、2023年から濃い黄色になったことが考えられます。
2023年3Qから2024年2Qまで売上高は青色になりましたが、営業利益率は濃い黄色のままです。
利益率の高い商品の需要は健在で、他の商品の需要が減ったことで売上高は減っていますが、利益率は比較的高い状態が維持されています。
2024年3Qから2025年1Qには売上高が濃い青色、営業利益率は2024年3Q、4Qが黄色、2025年1Qが青色になっています。
2024年3Qになると利益率の高い商品の需要が減ったことで、売上高も減少し利益率も低下して、2025年1Qになるとさらに利益率の高い商品の需要が減ったことで、さらに利益率が低下しています。
2025年2Q以降は大幅増収で、大幅に営業利益率が低下しています。
大幅増収の理由の仮説を立ててみると、需要が戻ったと考えるには大きな額ですので、M&Aによって売上高が増えたことが考えられます。
四半期で売上高が200億円程度、営業利益が4億円程度増えたことを考えると、2024年の投資キャッシュフローはそれほど大きな額ではなく、M&Aではないかも知れません。
ただ2025年2Qから算入しているので、2025年に入ってからのM&Aも考えられますが、今期予想でのれん償却している感じでもなく、日本基準の会社であればM&Aでないかも知れません。
例えM&Aでなかったとしても、非連続な売上高や営業利益の増加になっていることは間違いありません。
大幅に営業利益率が低下の理由の仮説を立ててみると、利益率が低い会社のM&Aをしたことです。
四半期で売上高が200億円程度、営業利益が4億円程度増えたことを考えると利益率2%であり、1Qまでの売上高や営業利益より大幅に大きいので、その営業利益率が大きく影響して大幅に営業利益率が低下しています。
利益率は低くとも四半期で4億円程度の営業利益が望めるのであれば、M&Aなど非連続な業績を取り込むことは歓迎すると思われます。
海外事業部門の売上高の推移は、2022年は最大で35億円前後でしたが、2023年1Qから3Qは40億円前後に増え、4Q以降は35億円前後に戻りましたが、2025年から40億円前後に回復していました。
数四半期ごとに35億円前後と40億円前後の売上高を繰り返しています。
海外事業部門の営業利益率の推移は、2023年3Qまでは5%以上が多かったですが、4Q以降は3%前後に下落して、2025年2Q以降は4%台に回復していました。
この理由の仮説を立ててみると、国内事業部門と同様にいくつかの商品の需要に波があることです。
2022年から2023年3Qまで営業利益率は濃い黄色ですが、売上高は2022年が青色、2023年1Qから3Qまでが黄色になっています。
2022年から2023年3Qまで利益率の高い商品に主に需要があり、2022年より2023年の方が需要は高まったと考えられます。
売上高は2023年4Qから2024年まで青色、2025年からは黄色、営業利益率は2023年4Qから2025年1Qまで青色、2Qからは黄色になっています。
2023年3Qまでの利益率の高い商品の需要が減り、2023年4Qからは売上高も減少、利益率も低下になったと考えられ、2025年になると全体的に需要が戻って売上高が回復し、2Qになると利益率の高い商品の需要も戻って利益率も回復したと考えられます。
国内事業部門、海外事業部門の業績がわかれば、各セグメントの業績を合わせると会社全体の業績が理解できるはずです。
それは「ゼロから始めるファンダメンタル分析 業績の理解編」の動画で説明しましたので、詳しくはその動画をご覧ください。
次に段級位3段の業績の推移から今後の業績の可能性を予想して、候補銘柄を絞ることができるについて解説します。
国内事業部門は2022年から2025年1Qにかけて段階的に減収になっており、営業利益率も2023年から2025年1Qにかけて段階的に低下していました。
2025年2QにはM&Aか何かで非連続的な業績になり、既存の業績がどのように変化したか捉えることができなくなりました。
ただ間違いないのは、2025年2Qに売上高で200億円程、営業利益で4億円程増加したこと、2025年2Qから3Qにかけて売上高も営業利益率も下がっていることです。
2025年1Qまでの既存の業績が低迷している状態で2Qは7億円弱の営業利益なので、好調だった2023年1Qの同等程度の営業利益になっています。
今後も需要が減ることも考えられますのでそこは考慮しないといけませんが、需要が底を打って上昇し始めれば、売上高が250億円程あるので営業利益率は低くとも業績に与える影響は大きくなります。
海外事業部門は2024年の低迷を脱して売上高も営業利益率も回復しており、またいずれ需要の減少による低迷があるでしょうが、とりあえずは良い方向に向かっています。
各セグメントの業績を合わせた会社全体の業績は、2025年2Qから国内事業部門の影響がさらに大きくなっているので、海外事業部門が好調でも国内事業部門が低迷すれば、会社全体としては低迷してしまいます。
国内事業部門の需要がいつ底を打つかわかりませんが、営業利益が2025年2Qは7億円弱、3Qは6.5億円弱なので、まだ減益になることは考えられます。
投資スタイルは第1段階の分析なので説明は省きますが、ミタチ産業が該当する可能性のある投資スタイルはインカム投資と割安株投資の業績バリューです。
今期の決算はあと4Qだけであり、2Q、3Qと同程度なら今期予想は達成できると思われます。
国内事業部門が非連続的な業績になったのは2025年2Qからであり、来期からは通期で寄与するので、国内事業部門が低迷しても来期は2025年の業績を上回る可能性があります。
再来期までに需要が回復すれば、EPSやROEを維持することができ、インカム投資や割安株投資の業績バリューとして可能性があります。
ただ仮説で理由とした需要の波が正しければ、会社の業績は他力本願であり、EPSやROEが維持されるか予想することが難しくなるので、配当の安定性に不安があったり、割安株投資の業績バリューの割安が是正されにくくなったりすることが考えられます。
あくまで仮説なので理由が正しいかどうかはわかりません。
理由は調べてみるとわかることが多いですが、時間のかかる作業は第3段階の分析ですることにしていて、第2段階の分析は四半期ごとの業績、セグメントごとの業績から投資する価値がありそうかを素早く見極めることに徹しています。
第2段階の分析でただ業績の推移を見るだけではなく、仮説を立てることで、なぜなのか想像しながら業績を捉える練習をするためであり、その練習は第3段階の分析で理由を調べる際に活かされます。
仮説が正しいかどうかではなく、論理的に間違っていない仮説が立てられることが大切です。
仮説が正しいかどうかは調べてみないとわかりませんので、それが第3段階の分析で調べるポイントになりそうです。
ファンダメンタル分析塾では、このような分析の練習を通して分析力を磨くことができます。
興味がある方は、概要欄からファンダメンタル分析塾のホームページをご覧ください。