本文へスキップ

株式投資の学習や銘柄分析の学習などの動画を配信しています。

トップページ > 投資解説動画 > インカム投資の銘柄分析

インカム投資の銘柄分析

 

「インカム投資の銘柄分析」について説明します。

インカム投資では、どのようなファンダメンタルの銘柄を選べば良いかわかりますか?
今回はインカム投資のファンダメンタルの特徴を説明します。
インカム投資は配当金や株主優待が目的の投資です。
配当金は現金なのですべての人にとって価値は同じですが、株主優待は人によって価値が違います。
例えば、株主優待で化粧品がもらえるとして、化粧品が必要な人と必要でない人では、その優待の価値が違います。
優待が必要な人はその価値も含めて考えれば良いですが、インカム投資の説明では配当金についてのみ考えることにします。
インカム投資で最優先の指標は配当利回りです。
投資した額のどれぐらいの割合のリターンが得られるかが投資するかどうかの判断材料になります。
今は配当金についてのみ考えていますが、その会社の株主優待が魅力的であれば、その額も利回りに含めて問題ありません。
配当金は記念配当や特別配当のように一時的に利回りが高くなっている場合もありますので、その配当利回りは一時的ではないかを調べる必要があります。
決算短信のサマリー情報の配当の状況を見れば、普通配当以外にある場合は内訳が記載されています。
6858小野測器の2024年12月期の第1四半期決算短信です。
このように記念配当や特別配当と記載があれば、その配当分は一時的ですので、来期以降は普通配当のみに戻っても満足できるリターンであるか確認する必要があります。
投資スタイル」の動画で説明したように、インカム投資はリターンが小さいので、5年や10年スパンの長期でインカムゲインを考えた上で、希望のリターンが見込める銘柄でないとリスクを取って投資する甲斐がありません。


次に確認すべきことは業績が安定していることです。
毎年業績が伸びているのが望ましいですが、毎年黒字で横ばいになっていれば大丈夫です。
年によって利益にバラつきはありますので、増える年もあれば減る年もありますが、平均すると横ばいになっていることを確認する必要があります。
年々利益が減っていたり、増える年もあれば減る年もあるが平均すると減っていたりしたら、今後減配になる可能性もあります。
利益のバラつきで平均すると増えているか減っているかわからないようであれば、過去の配当の推移を確認してみてください。
利益がバラついていても減配することなく一定しているか、過去に減配なく年が経つと増配しているような会社を候補にするのが良いです。
先ほども触れましたが、毎年業績が伸びている会社が望ましいです。
そのような会社は毎年増配をしていますので、過去の配当の推移から候補選びをすることも1つの方法です。


業績の次に確認すべきことは、財務が安定していることです。
流動比率で短期的な資金繰り、自己資本比率で長期的な資金繰りを確認する必要があります。
流動比率は100%あった方が良いですし、130%以上ある方が無難です。
100%未満でもキャッシュが回ると分析できれば問題ないですが、分析が難しくなりますので、分析できないようであればインカムゲインが魅力的でも100%未満の会社は手を出さない方が良いです。
業種によって平均的な自己資本比率は違いますが、事業が想定通りでなかった場合に借入余力があった方が良いので、自己資本比率は30%以上あった方が良いですし、40%以上あった方が無難です。
のれんが大きいと債務超過に陥る可能性があるので、のれん比率が100%未満である方が良いですし、80%未満である方が無難です。
一応キャッシュフローも確認しておく方が良いです。
営業キャッシュフローが直近2期連続でマイナスであれば要注意です。
問題ないと分析できれば良いですが、分析できないようであれば避けた方が無難です。
投資キャッシュフローも直近2期連続でプラスであれば要注意ですので、分析できないようであれば避けた方が無難です。
財務キャッシュフローは毎年マイナスの方が理想ですが、毎年プラスでも自己資本比率が30%ギリギリでなければ問題ありません。
このように流動比率、自己資本比率、のれん比率、キャッシュフローで財務の安定性を確認します。


希望のリターンが見込め、業績が安定しており、財務が安定していればファンダメンタルは問題ありません。
インカム投資のチェックするファンダメンタルは少ないですし、分析も簡単です。
投資する価値があると思う銘柄を見つけたら、トレンドをチェックしてみてください。
売買の理想的なトレンド」の動画で説明したように、長期的に下降トレンドになっていなければ投資して大丈夫です。


次は毎年増配が見込めるインカム投資です。
インカム投資の理想形ですが、先ほどのインカム投資より分析力が必要になります。
配当性向を基準に配当額を決めている会社は当期純利益、DOEを基準に配当額を決めている会社は純資産が増えていることが増配のポイントになります。
当期純利益が毎年増えるためには、売上高や営業利益が毎年増える必要があります。
そのためには、しっかり投資をして会社を成長させる必要があります。
成長株ほどの成長度合いではないかも知れませんが、順調に成長しているかを分析する必要があります。
ただ成長株投資は20%以上の成長を求めますが、インカム投資は10%弱の成長でも大丈夫です。
成長株投資との大きな違いは、「投資スタイル」の動画で説明した企業の成長サイクルで成長期の会社は、売上高が伸長していても利益は投資を優先しますので、利益は売上高ほど伸長していなかったり、減益になったりすることもあります。
成長期の会社は投資を優先して、無配か配当が少ないことが多いです。
それに対して企業の成長サイクルで成熟期の会社は、売上高が伸長すれば十分に投資しつつ利益も上げることができるので、売上高の伸長に応じて利益も伸長します。
要は、成長度合いが低くとも売上も利益も成長していて、ある程度の配当を出している必要があります。
分析方法は、「成長株投資の銘柄分析」の動画で説明する成長株投資の分析と同じです。
成長株投資の成長度合いを10%弱まで許容して、成長株投資と同様の第2段階、第3段階の分析をする必要があります。
ただ成長株投資ほど分析は必要なく、企業の成長サイクルで成熟期の会社の資金繰りは安定していることが多いので資金繰りの分析は簡単ですし、第3段階の分析は「第3段階の銘柄分析」の動画で説明するKPIを伸ばす投資ができているかを分析する程度で大丈夫です。
当期純利益の伸びを分析することで、毎年の増配の額も予想できます。
純資産が毎年増えるのも当期純利益が増えるのと基本的な考え方は同じです。
当期純利益が増えるとその分会社に残る資産が増え、純資産が増えることになります。
純資産に対して当期純利益の割合を表した指標であるROEを確認すると、毎年どれぐらい増配するか予想できます。
厳密に言えば少し違うと前置きした上で、考え方としてはDOEよりもROEの方が大きかったら当期純利益から配当分差し引いても利益が残るので、純資産は増えます。
それを年々重ねることで純資産が増加して、年々増配になります。
例えば、ROE10%、DOE3%の会社なら、3%が配当金、7%が純資産として積み上がるので、積み上がった分が来期以降の配当に寄与し、年々7%積み上がれば年々増配となります。
要は、ROEが高い会社ほどDOEを高くできるので高配当になりやすいですし、ROEとDOE差が大きい会社ほど純資産が増えやすく増配額が大きくなります。
分析の方法は当期純利益が増える会社と同じですが、当期純利益の増え方よりもROEが高い会社に着目する必要があります。
今後も成長してROEを維持できるか、ROEを高めることができるかが、毎年の増配できるかの条件になります。
ただ当期純利益が増える会社はROEも高まるので、どちらを探しても同じ結果になることがほとんどです。

前の動画  動画一覧  次の動画