「銘柄分析のコツ その7」です。
4443Sansanです。
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会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのような状態です。
銘柄分析する上で、キャッシュフローの変化に気付くことは1つのポイントです。
投資キャッシュフローに着眼すると、2020年が72億円程で大きなマイナス、2023年が13億円程で大きなプラス、2024年が32億円程で大きなマイナスになっています。
財務キャッシュフローに着眼すると、2020年が115億円程のプラス、2021年だけ29億円程マイナスになっています。
確認するために、キャッシュフロー計算書を確認してみます。
2020年の投資キャッシュフローの主なマイナスは、投資有価証券の取得による支出で59億円程あり、投資有価証券により72億円と大きな投資キャッシュフローのマイナスになっていました。
2021年には投資有価証券を17億円程売却しています。
投資有価証券の売却は投資キャッシュフローのプラス要因になりますので、17億円のプラスがあっても投資キャッシュフローがマイナス5億円程なので、実質マイナス22億円程であり、しっかり投資を行っていたことがわかります。
2021年の投資キャッシュフローのマイナスは、有形固定資産の取得で3億円程、無形固定資産の取得で6億円程、投資有価証券の取得で3億円程、関係会社株式の取得に6億円程、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得で1億円程、敷金の差し入で2億円程があります。
2021年の投資キャッシュフローの合計はマイナス5億円程ですが、投資有価証券の売却により大きな投資が隠れていました。
2023年の投資キャッシュフローのプラスは、投資有価証券の売却で14億円程、関係会社株式の売却で16億円程あり、関係会社株式の売却と連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得の5000万円程、その他6000万円程と合わせると投資キャッシュフローのプラスの合計は31億円程あります。
投資キャッシュフローの合計は13億円程ですので、実質18億円程投資しており、投資を控えていた訳ではありません。
少し話は逸れますが、関係会社株式の売却と連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得に関しては、別視点でも取り上げていますので、興味がある方は「銘柄分析のコツ その5」の動画をご覧ください。
2024年の投資キャッシュフローの主なマイナスは、敷金の差入の20億円程です。
投資有価証券の取得や売却が頻繁にあり、投資キャッシュフローが大きく動いていますので、合計額を見るだけではなく、キャッシュフロー計算書で内容を見ないとしっかり投資できているかわかりづらくなっています。
2020年の財務キャッシュフローのプラスは、長期借入で55億円程、株式の発行で68億円程あります。
この株式の発行は上場による増資です。
2021年の財務キャッシュフローの主なマイナスは、長期借入金の返済で32億円程です。
2020年は投資キャッシュフローで72億円程マイナスになって長期借入をしていますが、上場による資金調達もできたので、2021年には長期借入金を32億円程返済しています。
このようにキャッシュフローの変化に気付くことで、会社がどこに大きなお金を使ったのか、どのようなことが起こったのか確かめることができます。
これが銘柄分析のコツです。
投資した内容や起こった出来事が、今後業績に与える影響は一時的か、継続的かわかるので、投資の参考になります。
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