「銘柄分析のコツ その8」です。
6037ファーストロジックです。
ファーストロジックは不動産投資用サイトを運営しています。
会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのような状態です。
銘柄分析する上で、キャッシュフローの変化に気付くことは1つのポイントです。
投資キャッシュフローに着眼すると、2024年が41億円程の大きなマイナスになっています。
2023年以前は1億円を超えることもなかったので、2024年だけ突出しています。
2024年に現金同等物が35億円程減少しており、その投資に使ったと思われます。
突然大きな資金を使って、何に投資したのでしょうか?
確認するために、キャッシュフロー計算書を確認してみます。
2024年の投資キャッシュフローの主なマイナスは、投資有価証券の取得による支出で40億4900万円程あり、2023年には投資有価証券の取得がありませんので、2024年から投資有価証券を取得し始めた可能性があります。
貸借対照表の資産の部を確認してみると、2024年の投資有価証券が41億6500万円程あります。
2023年には投資有価証券はありませんでしたので、やはり2024年に取得し始めました。
どのような投資有価証券を取得したのか、四半期報告書を確認してみます。
第1四半期報告書では米ドル建て社債を19億3600万円程、第3四半期報告書では米ドル建て社債を13億4600万円程取得したことが報告されていました。
有価証券報告書はまだ開示されていませんが、2024年期末の投資キャッシュフローの取得価格が40億4900万円程ですので、第4四半期にも7億6000万円程取得したと思われます。
2024年期末の貸借対照表の投資有価証券が41億6500万円程であり、1億2000万円程金額にズレがあります。
事業のために買った有価証券や不動産の時価は貸借対照表に反映する必要はなく買価で記載しますが、短期的な投資用に買った有価証券や不動産の時価は貸借対照表に反映する必要があります。
損益計算書を確認すると、有価証券利息が9900万円程、為替差益が2000万円程あり、営業外収益として計上されています。
2023年以前は営業利益と経常利益はほぼ同じでしたが、2024年には営業外収益がありますので経常利益の方が大きくなっています。
また2025年も社債による営業外収益を見込んで2億円経常利益の方が大きくなる予想をしています。
ファーストロジックは有利子負債が0であり、2023年は現金同等物が47億8000万円程あったので、その資金で米ドル建て社債に投資したことがわかりました。
投資している間は社債による利息と為替の影響がありそうです。
このようにキャッシュフローの変化に気付くことで、会社がどこに大きなお金を使ったのか、どのようなことが起こったのか確かめることができます。
これが銘柄分析のコツです。
投資した内容や起こった出来事が、今後業績に与える影響は一時的か、継続的かわかるので、投資の参考になります。
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