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ゼロから始めるファンダメンタル分析 基礎知識前編

 

「ゼロから始めるファンダメンタル分析 基礎知識前編」です。

私が銘柄分析のために習得すべきと思う内容を、銘柄分析の難易度に応じて考えた段級位です。
10級から順に練習すれば、だんだん銘柄分析の実力を付けることができます。
段級位の表や詳細はホームページに記載していますので、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。
基礎知識前編では、銘柄分析9級の銘柄分析や株価水準を直接判断できる指標について解説します。
ファンダメンタル分析には、会社の分析で稼ぐ力を知る収益分析、財務の安全性を知る財務分析、株価に会社の力が織り込まれているかを知る株価分析の3つの分析が必要です。


1つ目は財務分析に使う自己資本比率です。
財務分析とは会社の財務の安全性を確かめる指標です。
自己資本比率の前に貸借対照表について説明します。
資産の部、負債の部、純資産の部で構成されており、資産の部は左、負債の部と純資産の部は右に足した形で表すと、左右は一致します。
資産の部は総資産または総資本、負債の部は他人資本、純資産の部は自己資本と呼ばれ、自分の資本である純資産+他人の資本である負債=総資産となっています。
厳密には純資産と自己資本は違いますが、誤差の金額も小さいので純資産は自己資本と考えても支障はありません。
自己資本比率は自己資本÷総資産×100で計算し、総資産のうち自己資本の割合を示したものです。
自己資本比率が低いことは会社自身のお金の割合が少ないことになり、負債が多いことを示します。
負債が多いと事業が想定通りに運営できなかった時に、資金繰りに苦労することになる可能性もあります。
すでに負債が多いので新たな借入はできない可能性があり、資産を売却しないと返済できないかも知れないですし、増資の可能性もあります。
業種によって平均的な自己資本比率は違いますが、事業が想定通りでなかった場合に借入余力があった方が良いので、自己資本比率は30%以上あった方が良いですし、40%以上あった方が無難です。
この自己資本比率は目安であり、目安以外でも分析して安全性が確認できるのであれば問題ないですが、財務に疑問がある状態で投資するのは危険ですので、分析できるようになるまでは目安以上の自己資本比率の銘柄を選ぶ方が良いです。


2つ目は収益分析に使う利益率、ROE、ROAです。
収益分析とは効率的な経営をしているかを確かめる指標です。
大きく分けると取引収益性と資本収益性があり、取引収益性はどれだけ利益を上げているか、資本収益性は資産をどれだけ活用できているかを表すものです。
取引収益性は、損益計算書の売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益、販売費及び一般管理費などを売上高に占める割合を表した指標です。
売上高総利益率は粗利率とも呼ばれ、売上総利益÷売上高×100で計算し、売上総利益が売上に占める割合を示したものです。
売上高営業利益率は営業利益率とも呼ばれ、営業利益÷売上高×100で計算し、営業利益が売上に占める割合を示したものです。
他にも売上高経常利益率は経常利益率とも呼ばれ、売上高当期純利益率は純利益率とも呼ばれ、売上高販管費率は販管費率とも呼ばれる指標があり、それぞれの利益や費用÷売上高×100で計算し、売上高に占める割合を示しています。
販管費率以外は利益の割合を示す指標なので高い方が効率的で、販管費率は費用の割合を示す指標なので低い方が効率的な経営ができていることになります。
資本収益性は、貸借対照表の自己資本や総資産などの資産を使ってどれだけ効率よく利益を上げているかを表した指標です。
ROEは自己資本利益率とも呼ばれ、当期純利益÷自己資本×100で計算し、株主が出資したお金を使ってどれだけ効率的に利益を上げることができたかを示した指標です。
株主の立場から見れば、その会社に投資するとどれぐらいの割合の利益を上げるかを示したものです。
ROAは総資産利益率とも呼ばれ、当期純利益÷総資産×100で計算し、株主が出資したお金や借入などを使ってどれだけ効率的に利益を上げることができたかを示した指標です。
会社にあるすべての資産でどれぐらいの割合の利益を上げるかを示したものです。
貸借対照表と損益計算書の図で見ると、このようになります。
厳密に言えば自己資本と純資産は違うのですが、純資産は自己資本と考えても支障がないことは説明したように、ここでは純資産を自己資本としています。


3つ目は株価分析に使うPER、PBR、配当利回りです。
株価分析とは会社の稼ぐ力や資産価値が株価にどこまで織り込まれているかを知る指標です。
PERは株価収益率とも呼ばれ、株価÷EPSで計算し、株価が1株当たりの純利益であるEPSの何倍まで買われているかを示した指標です。
PBRは株価純資産倍率とも呼ばれ、株価÷BPSで計算し、株価が1株当たりの純資産であるBPSの何倍まで買われているかを示した指標です。
稼ぐ力や資産価値がどれぐらい織り込まれているかを数値化することで、十分に織り込まれていれば適正な株価、あまり織り込まれていなければ割安、織り込み過ぎていると割高とわかります。
PERやPBRには適正な相場があり、相場なのでその時々によって変化します。
相場を知るには実際に複数の銘柄を見ているとわかります。
配当利回りは、配当金÷株価×100で計算し、株価に対する配当金の割合を示した指標です。
投資資金に対する1年間のリターンを示しているので、株価分析が非常にしやすいです。


会社四季報やwebサイトなどファンダメンタルを一目できる情報はいろいろありますが、ほとんどの指標が記載されています。
会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのように記載されています。
自己資本比率は66.0%と記載されており、直近の決算の自己資本比率です。
利益率の記載はないことが多いですが、記載されている情報から簡単に自分で計算できます。
例えば2024年の営業利益率は、営業利益34億3200万円÷売上高585億4200万円で5.9%と計算できます。
ROEは2024年が4.8%、今期の会社予想が4.7%と記載されています。
ROAは2024年が3.3%、今期の会社予想が3.1%と記載されています。
PERは11.4倍と記載されており、予想EPSに対する株価のPERが記載されていることが多いです。
PBRは0.5倍と記載されており、直近の決算のBPSに対する株価のPBRが記載されていることが多いです。
私の使っている情報ではBPSの記載はありませんが、記載があることもあります。
配当利回りは4.6%と記載されており予想配当金に対する株価の配当利回りが記載されていることが多いです。


ファンダメンタル分析に必要な基礎知識について説明しました。
ホームページでは、ファンダメンタル分析が学習しやすい環境を整えています。
ファンダメンタル分析を学びたい方は、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。
今回の内容をもっと詳細に説明した動画は、概要欄にリンクを設けていますので、よろしければご覧ください。

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