「一目均衡表の利用」について説明します。
「一目均衡表」の動画で、一目均衡表の三役好転、三役逆転について説明しましたが、それ以外にもいろいろなことを示してくれます。
基準線と雲についての一般的に言われていることを1つずつ説明します。
一般的と言うのは、私自身の基準であるチャングム基準は「一目均衡表の応用」の動画で説明します。
まず、基準線は相場の方向性を示してくれます。
相場の方向性とは、基準線が上を向いていれば株価も上向き、基準線が下を向いていれば株価も下向きのことです。
基準線は26日の中間値なので、26日間における方向性ですが、基準線の方向だけで株価の方向もわかることになります。
ちなみに、転換線も相場の方向性を示していないことはないですが、9日間の中間値なので、短期の方向性になってしまって、あまり使われることはないです。
他にも雲が示してくれる役割は大きいです。
雲は26日先まで描かれているので、未来に株価がどう動くか予想ができます。
雲は株価の抵抗帯や支持帯としての役割があります。
株価が雲の上にあると支持帯として株価が下がるのを支える役割があり、株価が雲の下にあると抵抗帯として株価が上がるのを抑える役割があります。
「移動平均線」の動画で説明した、移動平均線が抵抗線や支持線になるのと同じような役割があるのです。
ただ違うことがあって、雲の厚みで抵抗帯や支持帯としての強さが変わります。
雲が厚い方が抵抗帯や支持帯として強く、雲が薄い方が抵抗帯や支持帯として弱いです。
だから、雲が厚いと抵抗帯として強いので雲を突き抜けるのは難しいとか、雲が薄いので抵抗帯として弱いから雲を突き抜ける可能性があるとかがわかりますね。
しかも、雲は26日先まで描かれているので、未来の株価が予想できます。
数日後に雲が上昇しているので下支えになって株価が上がりやすくなるとか、厚い雲が立ちはだかっているので雲が株価を抑えつけて株価が下がる可能性があるとか、未来の株価の予想もできることになります。
未来にどの方向に動きやすいか予想できれば、売買戦略立てやすいので便利です。
雲には他にも役割があって、先行スパン1と先行スパン2の上下が入れ替わる所を雲のねじれと言いますが、雲のねじれの所では、トレンドの変化が起こりやすいと言われています。
トレンドの変化とは、上昇トレンドが下降トレンドに変わったり、横ばいトレンドが上昇トレンドに変わったり、上昇トレンドが加速するのもトレンドの変化です。
あくまで起こりやすいのであって100%ではないですが、トレンドに何らかの変化が起こりやすいポイントではあります。
雲は26日先まで描かれているので、あと何日後にトレンドの変化が起こる可能性があると準備ができます。
雲は未来まで書いてあるので、未来の株価の予想ができるので便利ですね。
実際の株価チャートで見てみましょう。
6963ロームの2020年4月中旬から雲も含めて9月中旬の日足チャートです。
ピンクが転換線、赤が基準線、白が先行スパン1と先行スパン2でその間が雲、緑が遅行スパンです。
まずは基準線の方向から見てみます。
赤い線が基準線で、基準線の方向が株価の方向を示しています。
左から見ていくと、基準線が少しずつ上昇していると、株価も上昇傾向にあります。
この辺では基準線が横ばいから少し上になって、この辺で一気に上昇しています。
株価も横ばいから少し上がって、その後一気に上昇しています。
この辺で横ばいになると株価も横ばいです。
その後、基準線は少し上がりますが株価は下がっていて、その後は基準線も株価も横ばいになって、基準線が下がっている所は株価も下がって、基準線が横ばいになると株価も横ばいになります。
株価と100%同じ動きではないですが、基準線の方向を見れば株価の方向もわかります。
次は雲の抵抗帯・支持帯について見てみます。
株価が雲の上にあると支持帯として株価が下がるのを支える役割があり、株価が雲の下にあると抵抗帯として株価が上がるのを抑える役割があります。
雲が厚い方が抵抗帯・支持帯としての役割が強く、雲が薄いと役割が弱くなります。
それでは、チャートが始まった左から見てみます。
始めの方は分厚い雲があって、株価は雲の中に入れずにいました。
雲に跳ね返されるように、雲に沿って下げています。
雲が厚いと抵抗帯として機能しているのがわかりますね。
その後も雲は下がっているので、株価は雲に沿って下がるか、雲に入るかしかないですが、雲の中に何とか入って突き抜けることができました。
いくら雲が分厚くても完全な抵抗帯になる訳ではないです。
あくまで抵抗帯になりやすいのであって、雲が厚い方がその傾向が強いだけです。
その後株価が上昇して、また下落すると雲に近づきますが、厚い雲が支持帯になって中に入れずに雲に沿って横ばいになっています。
雲に入りたいけど入れない感じで、雲に沿って推移しているのがわかりますね。
その後、雲が上昇しているので、株価も上昇するか、雲に入るかしないといけなくなって、雲に突入して下に抜けます。
必ず雲が抵抗帯や支持帯になる訳ではないですが、今回は2度とも厚い雲が機能していました。
その後も雲に近づいていますが、今度は薄めの雲なので、抜けやすいです。
それが抜けられないとまた雲が厚くなるので、それまでに雲を抜けて上に行けるかが上昇できるかのポイントになります。
26日先に雲が描かれているので、このように将来の株価を予想します。
次は雲のねじれについて見てみます。
雲のねじれの所では、トレンドの変化が起こりやすいです。
ここにねじれがあり、トレンドの変化は、株価が急落していた勢いがなくなって横ばいになっています。
ねじれも必ずトレンドの変化が起こる訳ではなく、起こりやすいだけです。
過去にはその1か所ですが、未来にねじれがあるので、そこで何かトレンドの変化が起こるかも知れないと心積もりした方が良いですね。