「移動平均線の応用」について説明します。
「移動平均線」の動画で、移動平均線がトレンドを示したり、抵抗線や支持線になったりすることは説明しました。
もうすぐ移動平均線の下向きが終わるとか、あと何日で移動平均線が上向くとか、わかれば便利だと思いませんか?
実はわかります。
支持線になる移動平均線が上向くか、いつトレンドが上向きになるか事前にわかれば、先回りして売買することもできます。
わかると言い切ると語弊がありますが、正確にはだいたいわかります。
これが終値だったとすると、4月5日の5日間の平均は250円です。
正確な平均値は4月8日の終値が確定しないとわかりませんが、250円より上か下か同じぐらいかは想像できます。
平均は5日間の合計値÷5なので、5日の合計が大きい方が平均は大きくなります。
4月5日の平均は4月1日から4月5日までの合計で、4月8日の平均は4月2日から4月8日までの合計です。
4月2日から4月5日までは共通しているので、合計の違いが出るのは4月1日と4月8日の値と言うことになります。
要は、4月1日の240円より4月8日の終値が高ければ4月8日の合計が大きくなって、平均も大きくなります。
すなわち、移動平均線が上向いているのがわかります。
4月8日の終値が予想できれば、移動平均線の向きが予想できるってことです。
4月8日の終値が240円より上なら移動平均線は上向き、240円より下なら移動平均線は下向き、240円なら移動平均線は横向きになります。
4月5日の終値が256円だったので、4月8日は6%以上下落して240円以下まで下落する可能性は低いとわかれば、移動平均線が上向きと事前に予想できます。
今は5日移動平均線の話だったので4月8日の5日前の4月1日の終値より株価が上か下かを予想すれば良かったですが、25日移動平均線の向きを予想したければ、25日前の終値より株価が上か下かを予想できれば移動平均線の向きがわかることになります。
実際の株価チャートで見てみましょう。
2020年1月下旬から6月下旬の日経225の日足チャートです。
ピンクが5日移動平均線、薄いオレンジが25日移動平均線、グリーンが75日移動平均線、濃いオレンジが200日移動平均線になっています。
まず、直近の5日移動平均線を見てみましょう。
今まで下落していた5日移動平均線が、最終日に上向いています。
最終日を含めずに5日さかのぼると、200日線で跳ね返っている下ひげ付けた陽線です。
この日の終値より株価が上で終われば5日線は上向き、下で終われば下向きなので、上で終わって上を向いた訳です。
それでは、次の日は5日線上向き継続の可能性が高いのか、下を向く可能性が高いのかを予想してみます。
5日前の終値はここなので、もし株価がこの線より下で終わるとすると、大幅下落することになります。
次の日の株価はこの線よりは上で終わる可能性が高いので、上向き継続の可能性が高いです。
次は、25日移動平均線が上向き始めた頃に戻って見てみます。
上向き始める前の横ばいがこの陽線なので、この25日前に戻るとこの陰線です。
終値で同じぐらいになっているので、移動平均線は横ばいになっています。
その後株価は下がっていることを考えると、今の株価水準で推移すれば25日線は上昇することになります。
支持線になっている25日線が上昇すれば、支持線に支えられている株価も上昇することがわかります。
75日線は最後の方で上昇に転じましたが、この上昇は続くのか、すぐに終わるのかを考えてみます。
75日前はこの陰線です。
終値は2万1000円を少し超えたところなので、今の水準で株価が推移するなら移動平均線は上昇の可能性が高いです。
75日前に数日2万1000円前後で上下していますが、その後急落しているので、株価が今の水準なら75日線は数日で急上昇する可能性が高いことがわかります。
このように移動平均線の方向が事前に予想できれば、投資のチャンスを早めに捉えることができますね。