「銘柄分析のコツ その9」です。
4439東名です。
東名は中小企業向け光回線サービスや電力の小売りを行っています。
会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのような状態です。
銘柄分析する上で、業績の変化に気付くことは1つのポイントです。
売上高のYoYに着眼すると、2020年は6%増でしたが、2021年には13%増、2022年には35%増、2023年には16%増、今期予想も16%増と2021年以降2桁成長に変化しています。
2桁成長に変化した2021年と2022年の営業利益は3億円台に落ち込んでおり、2023年には一気に営業利益が回復して営業利益率8%台、今期予想は営業利益率10%近くの予想になっています。
2021年、2022年に先行投資をしたことで売上高が2桁成長して、売上高が増えたことで利益率が良くなった可能性があります。
業績を詳細に分析するために、四半期ごとの業績を確認してみます。
営業利益が落ち込んだ2021年、2022年は、2021年2Qから2022年3Qが落ち込んでいたことがわかり、それ以降は四半期で3億円台、4億円台、5億円台と順調に利益が出ています。
2021年2Qから2022年3Qに先行投資をした可能性が考えられます。
業績をもっと詳細に分析するために、セグメントごとの業績を四半期ごとに確認してみます。
オフィス光119事業、オフィスソリューション事業、ファイナンシャル・プランニング事業があります。
オフィス光119事業の売上高のYoYが2022年の3.5%増から徐々に上昇して8.4%増まで上昇しています。
ただ営業利益は2021年3Qから2023年4Qまでは小さくなっていて、投資していた可能性があります。
売上高の成長率が徐々に上昇したのは、その投資の効果かも知れません。
2024年からは利益もしっかり出るようになり、直近では4億円台に乗っています。
オフィスソリューション事業の売上高は2021年の4億円台から2022年4Qの25億円台まで一気に成長しましたが、それ以降は25億円前後で成長が止まっています。
利益は2022年3Qまでは投資期間中なのか赤字やほぼ0状態でしたが、2022年4Qからは2億円台から4億円台の利益を安定的に出しています。
オフィスソリューション事業は2022年3Qまでは投資期間で売上高を伸ばし、2022年4Q以降安定的な売上高から利益を回収する期間になったのかも知れません。
ファイナンシャル・プランニング事業はずっと売上高6000万円前後、利益1000万円前後で推移しており、成長性はありません。
セグメントごとの業績を踏まえて会社全体の業績を考察すると、2021年はオフィス光119事業が投資期間中で下期の利益少なく、オフィスソリューション事業が投資期間中で利益少ない状態で、会社全体としては利益が大きく下がってしまいました。
2022年はオフィス光119事業の売上高は数%成長するも利益は投資で年間を通して低くなったので2021年より小さく、オフィスソリューション事業の売上高は大きく成長して、利益は4Qから出しているので2021年より利益が乗っている状態で、会社全体としては売上高が35.9%増と大きく成長しましたが、利益は微減になっていました。
2023年のオフィス光119事業の売上高は数%成長するも利益は投資で2022年同様に低く、オフィスソリューション事業の売上高成長は止まりましたが、2022年1Qから3Qまでは成長途中だった頃と比べるとYoYは伸びており、利益も成長はないですが2022年1Qから3Qと比べると利益は出せるようになっている状態で、会社全体としては売上高が16%増と大きく成長、利益は約5倍に大きく成長していました。
2024年のオフィス光119事業の売上高は数%成長して利益は投資を終えてしっかり出せているので、3Q時点で前期の通期の利益を超えており、オフィスソリューション事業は売上高も利益も成長が止まって2023年と同水準の状態です。
2025年の業績はオフィス光119事業が8%前後の成長、オフィスソリューション事業とファイナンシャル・プランニング事業は成長がないとすると、売上高や営業利益は5%前後の成長になるので、今までの成長は継続されず、成長鈍化になる可能性が高いです。
ただしオフィスソリューション事業では電力の小売りを手掛けており、少しの状況の変化で業績が変わることがあるので、今の状況が継続した場合の分析です。
このように業績を四半期ごとやセグメントごとに分解して分析するのを、私は第2段階の分析と呼んでいます。
四季報などで会社全体の数字を見る分析を私は第1段階の分析と呼んでいますが、第1段階の分析でわからなかったことが、第2段階の分析でわかるようになります。
これが銘柄分析のコツです。
第2段階の分析ではわからなかったことが第3段階の分析でわかることもあります。
銘柄分析は段階的に分析を進めて、良い銘柄を選定する必要があります。
銘柄分析の動画や銘柄分析の解説動画も続々と配信していきますので、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。