「銘柄分析4級を目指す分析クイズ その2」です。
私が銘柄分析のために習得すべきと思う内容を、銘柄分析の難易度に応じて考えた段級位です。
10級から順に練習すれば、だんだん銘柄分析の実力を付けることができます。
段級位の表や詳細はホームページに記載していますので、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。
第1段階の分析である、銘柄分析7級から4級の銘柄分析クイズを出題します。
自分の実力を試すためにも、実力アップのためにも挑戦してみてください。
6995東海理化電機です。
会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのような状態です。
まずは銘柄分析7級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、どの投資スタイルに該当するか判断できることを目指します。
投資スタイルには、インカム投資、成長株投資、割安株投資、材料株投資、割安な成長株投資などがあり、インカム投資には通常のインカム投資と毎年増配が見込めるインカム投資、割安株投資には業績バリューと資産バリューがあります。
ファンダメンタルを一目できる情報から該当する銘柄の投資スタイルがわかるのは、インカム投資、毎年増配が見込めるインカム投資、成長株投資、割安な成長株投資、割安株投資の業績バリューがあります。
どのような投資スタイルに該当する可能性があるでしょうか?
複数のスタイルに該当することもありますし、どのスタイルにも該当しないこともあります。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
それぞれの投資スタイルについて、該当する可能性があるか解説します。
インカム投資は、予想配当利回り4.1%となっており、高配当銘柄に該当しますので、候補になる可能性があります。
毎年増配が見込めるインカム投資は、2024年までは売上高が成長していましたが、2025年は減収予想となっており、成長が継続するかどうかは不明です。
会社予想が保守的で成長が継続するのであれば候補になる可能性がありますが、成長が継続しないのであれば候補になる可能性はありませんので、分析しないと候補になるかどうかわかりません。
成長株投資は、売上高の成長率が継続しても10%しかありませんので候補になる可能性はありません。
割安な成長株投資は、成長株ではありませんので候補になる可能性はありません。
割安株投資の業績バリューは、ROEが変動していて定めるのが難しいですが、今期予想7%が過去5年で高めなになっているので、とりあえず7%と仮定すると、PBR0.6倍は少し割安で候補になる可能性はあります。
ただ、業績が安定していなくROEが低くなる年もあり、割安と言っても少しなので、見直し買いが入る可能性は低いと思われます。
2022年から2024年にかけてROEが上昇していますので、もし2024年のROE8.4%前後が維持できるようなら、見直し買いが入る可能性はありますので、業績が安定するかは分析しないとわかりません。
該当する可能性があるのはインカム投資、分析すると該当する可能性があるのは毎年増配が見込めるインカム投資、割安株投資の業績バリューで、投資できるかどうかは分析を続ける必要があります。
銘柄分析7級は、投資する理由を明確化し、投資候補として絞るのが目的です。
次は銘柄分析6級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、財務の安定性を判断できることを目指します。
財務的に安全と判断できるでしょうか?
不安や疑問があれば、どのようなことがあるでしょうか?
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
営業キャッシュフローを確認すると、利益の増減と同じように増減して毎年プラスで問題なさそうです。
投資キャッシュフローを確認すると、毎年マイナスで問題なさそうです。
財務キャッシュフローを確認すると、毎年マイナスで借入の返済が進んでいるようで問題なさそうです。
現金及び現金同等物を確認すると694億円程あるので短期的なキャッシュは問題なさそうです。
自己資本比率を確認すると、62.5%あるので借入余力もあると思われ、長期的にも問題なさそうです。
財務的に何も問題がなく安全だと思われます。
銘柄分析6級は、今後調べるべき不安点や疑問点を挙げるのが目的です。
次は銘柄分析5級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、例年との違いに気付くことができることを目指します。
例年とどのような違いがあるでしょうか?
良い方向への変化も、悪い方向への変化も、何でも気付くことを挙げてみてください。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
1つ目に2021年、2022年に売上高が小さくなっています。
2つ目に2021年から2023年の営業利益が小さくなっており、特に2022年の営業利益が小さくなっています。
営業利益率を計算すると、2020年から2024年まで順に4.5%、3.2%、1.9%、3.0%、4.6%となっており、2021年から2023年、特に2022年が小さくなっています。
3つ目に2021年から2024年に営業利益より経常利益の方が大幅に大きくなっており、2021年に50億円弱から2024年に100億円強と少しずつ増えています。
4つ目に2022年と2023年に経常利益に対して純利益が少なくなっており、特に2022年が少なくなっています。
5つ目に2023年の投資キャッシュフローが例年より小さくなっています。
6つ目に2024年の財務キャッシュフローが例年より大きくなっています。
何に気付くかは人によって違いがありますので正解がある訳ではありませんが、私はこれらのことに気付きました。
理由を調べる作業は第2段階の分析、第3段階の分析になりますが、これらの変化の理由を調べることで、その銘柄の理解度が深まります。
銘柄分析5級は、今後調べるべき不安点や疑問点を挙げるのが目的です。
次は銘柄分析4級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、疑問点から仮説を立てることができることを目指します。
先ほど挙げた例年との違いの理由はなぜだと推測しますか?
合っている、間違っているは関係なく、考えられる理由を想像してください。
理由は1つとは限らず、1つの疑問点に複数の仮説があっても構いません。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
例年との違いの1つ目の2021年、2022年に売上高が小さくなっている理由を想像してみます。
2020年から2021年にかけて急落、2021年、2022年と少しずつ売上高が回復していることから、コロナの影響を受けたことが考えられます。
3月決算の会社なので2020年も3か月ほどコロナの影響はあったと思われますが、2021年は年間を通して影響を受け、2023年ぐらいにコロナ前に戻ったかも知れません。
例年との違いの2つ目の2021年から2023年の営業利益が小さくなっており、特に2022年の営業利益が小さくなっている理由を想像してみます。
2021年は減収により利益率の低下、2022年はコロナの影響に対応するためにテレワークや営業方法の変更などの投資があって利益率が低下したことが考えられます。
2021年も投資があったかも知れませんが、営業活動が本格化した2022年を主に、2023年まで投資が続いたことが考えられます。
他の理由として、コロナの影響があり環境が変わったことで、2021年、2022年と少しずつ代価のサービスが台頭して赤字になった事業があり、2022年に他の事業の利益を消したことも考えられます。
2023年途中には赤字事業を売却したことで、利益率が少し回復して、2024年には利益率が回復したことも考えられます。
例年との違いの3つ目の2021年から2024年に営業利益より経常利益の方が大幅に大きくなっており、2021年に50億円弱から2024年に100億円強と少しずつ増えている理由を想像してみます。
2020年にはほとんど差がない状態から少しずつ増えているので、2021年から営業外収益が少しずつ増えていることが考えられます。
定期的な営業外収益として考えられるのは、持分法による投資利益や受取配当金が考えられ、少しずつ株式を取得していたことが考えられます。
例年との違いの4つ目の2022年と2023年に経常利益に対して純利益が少なくなっており、特に2022年が少なくなっている理由を想像してみます。
2022年と2023年に特別損失が計上されたことが考えられます。
先ほど、2022年に赤字事業が利益を消して2023年に売却した仮説を立てましたが、もしその仮説通りでその事業にのれんがあった場合、減損損失で特別損失を計上したことが考えられます。
赤字事業の仮説通りでなくとも、何かの事業や不動産で減損損失を計上したことが考えられます。
2022年に大きな減損損失、2023年にさらに減損損失として計上したと考えられます。
例年との違いの5つ目の2023年の投資キャッシュフローが例年より小さくなっている理由を想像してみます。
先ほど、2022年に赤字事業が利益を消して2023年に売却した仮説を立てましたが、もしその仮説通りであった場合、事業売却による投資キャッシュフローのプラスにより、小さくなったことが考えられます。
また他にも株式を取得していた仮説を立てましたが、もしその仮説通りであった場合、2020年から2022年に株式を取得していたが、2023年に一時的に株式の取得を止めたことで投資キャッシュフローが例年より少なくなったことが考えられます。
他にも、2022年に利益が少なくなったことで営業キャッシュフローも少なくなり、現金及び現金同等物も減ったことにより、2023年は投資を控えたことも考えられます。
例年との違いの6つ目の2024年の財務キャッシュフローが例年より大きくなっている理由を想像してみます。
2024年の営業キャッシュフローが大きかったことにより、十分に投資してもキャッシュがあり、借入の返済をしたことが考えられます。
これらは私の仮説ですが、仮説は人によって違いますので正解がある訳ではありません。
疑問点から仮説を立てるのは難しいと感じる方が多いと思いますが、仮説は間違っていても構いません。
仮説を立てるためには財務三表を理解していないとできませんし、財務の疑問や業績の変化の理由に着目する練習にもなり、分析力を上げることができます。
また、第2段階の分析、第3段階の分析では仮説を立ててその仮説が正しいか調べる必要があり、第2段階の分析以降の練習でもあります。
銘柄分析4級は、分析力を上げるのが目的です。
仮説が正しいかどうかではなく、仮説を立てる練習をすることが大切です。
銘柄分析7級から4級の銘柄分析クイズはどうだったでしょうか?
分析に必要な専門用語や分析方法は過去に説明しています。
概要欄にリンクを設けていますので、よろしければご覧ください。
ホームページでは、銘柄分析が学習しやすい環境を整えています。
銘柄分析を学びたい方は、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。