「銘柄分析4級を目指す分析クイズ その1」です。
私が銘柄分析のために習得すべきと思う内容を、銘柄分析の難易度に応じて考えた段級位です。
10級から順に練習すれば、だんだん銘柄分析の実力を付けることができます。
段級位の表や詳細はホームページに記載していますので、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。
第1段階の分析である、銘柄分析7級から4級の銘柄分析クイズを出題します。
自分の実力を試すためにも、実力アップのためにも挑戦してみてください。
1887日本国土開発です。
会社四季報などに記載されている過去5年間の業績、今期の会社予想、配当、キャッシュフローなどはこのような状態です。
まずは銘柄分析7級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、どの投資スタイルに該当するか判断できることを目指します。
投資スタイルには、インカム投資、成長株投資、割安株投資、材料株投資、割安な成長株投資などがあり、インカム投資には通常のインカム投資と毎年増配が見込めるインカム投資、割安株投資には業績バリューと資産バリューがあります。
ファンダメンタルを一目できる情報から該当する銘柄の投資スタイルがわかるのは、インカム投資、毎年増配が見込めるインカム投資、成長株投資、割安な成長株投資、割安株投資の業績バリューがあります。
どのような投資スタイルに該当する可能性があるでしょうか?
複数のスタイルに該当することもありますし、どのスタイルにも該当しないこともあります。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
それぞれの投資スタイルについて、該当する可能性があるか解説します。
インカム投資は、予想配当利回り4.2%となっており、高配当銘柄に該当しますので、候補になる可能性があります。
毎年増配が見込めるインカム投資は、成長性がありませんので候補になる可能性はありません。
成長株投資は、売上高の成長がありませんので候補になる可能性はありません。
割安な成長株投資は、成長株ではありませんので候補になる可能性はありません。
割安株投資の業績バリューは、直近のROEや予想ROE5%未満でPBR0.6倍なので候補になる可能性はありません。
よくある間違いはPBR1倍割れが割安との考え方です。
PBR1倍割れでも割高もありますし、PBR3倍以上でも割安もあり、正しくはROEによって基準が違います。
ROE5%未満ならばPBR0.6倍は適正価格か割高であり、少なくとも割安ではありません。
該当する可能性があるのはインカム投資のみで、投資できるか分析を続ける必要があります。
銘柄分析7級は、投資する理由を明確化し、投資候補として絞るのが目的です。
次は銘柄分析6級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、財務の安定性を判断できることを目指します。
財務的に安全と判断できるでしょうか?
不安や疑問があれば、どのようなことがあるでしょうか?
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
営業キャッシュフローを確認すると、2020年、2023年と黒字であるのにマイナスになっています。
特に2023年は110億円程と大きなマイナスになっていますので、注意が必要です。
投資キャッシュフローを確認すると、2022年と2024年がプラスになっており、投資を控えて資産を売却している可能性もありますので、注意が必要です。
財務キャッシュフローを確認すると、直近3年はマイナスになっているので、借入の返済が進んでいる可能性があります。
現金及び現金同等物を確認すると、200億円程あるので短期的なキャッシュは問題なさそうです。
自己資本比率を確認すると、49.8%あるので借入余力もあると思われ、長期的にも問題なさそうです。
営業キャッシュフローや投資キャッシュフローの気になる回数は過去5年で2回ずつであり、一時的なイレギュラーの可能性がありますが、確認する必要はあります。
財務に疑問がある状態で投資するのは危険ですので、この財務分析で不安点や疑問点を挙げて、それを調べる必要があります。
銘柄分析6級は、今後調べるべき不安点や疑問点を挙げるのが目的です。
次は銘柄分析5級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、例年との違いに気付くことができることを目指します。
例年とどのような違いがあるでしょうか?
良い方向への変化も、悪い方向への変化も、何でも気付くことを挙げてみてください。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
1つ目に売上高や営業利益を確認すると、2021年から2023年までは売上高が増加しているのに営業利益は減少しています。
2024年には売上高が減少して営業利益は大幅赤字になっており、2025年の会社予想でもさらに売上高が減少しています。
2つ目は2020年と2022年には経常利益に対して純利益が多くなっています。
3つ目は2020年から2021年、2023年から2024年と段階的に減配になっています。
何に気付くかは人によって違いがありますので正解がある訳ではありませんが、私はこれらのことに気付きました。
理由を調べる作業は第2段階の分析、第3段階の分析になりますが、これらの変化の理由を調べることで、その銘柄の理解度が深まります。
銘柄分析5級は、今後調べるべき不安点や疑問点を挙げるのが目的です。
次は銘柄分析4級の練習で、ファンダメンタルを一目できる情報から、疑問点から仮説を立てることができることを目指します。
先ほど挙げた財務の疑問や例年との違いの理由はなぜだと推測しますか?
合っている、間違っているは関係なく、考えられる理由を想像してください。
理由は1つとは限らず、1つの疑問点に複数の仮説があっても構いません。
まもなく解説をしますので、動画を止めて考えてみてください。
例年との違いの1つ目の2021年から2023年までの増収減益、2024年の減収大幅赤字、2025年の減収の理由を想像してみます。
2021年から2023年までの増収減益は、原価の上昇により上昇分の一部を価格転嫁したことにより増収になっていますが、一部しか値上げできていないので減益になり、原価の上昇に耐え切れなくなって2024年途中にその事業を売却したことで2024年は減収赤字、2025年は減収黒字転換になったことが考えられます。
他の理由として、2021年から2023年までの増収減益は、広告宣伝費を増やしたり、人件費を増やしたりして先行投資しながら売上高を増加させていましたが、2024年途中にその事業を売却したことで2024年は減収赤字、2025年は減収黒字転換になったことが考えられます。
その他の理由として、2021年から2023年に赤字の会社や事業をM&Aをして増収減益になっていましたが、2024年途中に黒字化を断念して赤字の会社や事業を切り離したことで2024年は減収赤字、2025年は減収黒字転換になったことが考えられます。
3つの理由で2024年に事業を売却したと仮説を立てましたが、2024年は投資キャッシュフローがプラスになっており、事業は大幅赤字であるのに営業キャッシュフローは小幅なマイナスで済んでいるので、事業を売却の可能性を考えました。
例年との違いの2つ目の2020年と2022年には経常利益に対して純利益が多くなっている理由を想像してみます。
資産の売却があり、特別利益が計上されたことが考えられます。
2022年の投資キャッシュフローがプラスになっており、資産の売却があった可能性を考えました。
例年との違いの3つ目の2020年から2021年、2023年から2024年と段階的に減配になっている理由を想像してみます。
2021年にEPSが80円台に下落したことで減配、2024年に赤字に転落しましたが、赤字は一時的と判断して無配でなく減配したことが考えられます。
2023年にも大幅に減益になっていますが減配はしていませんので、極力減配したくないのが会社側の方針なのかも知れません。
これらは私の仮説ですが、仮説は人によって違いますので正解がある訳ではありません。
疑問点から仮説を立てるのは難しいと感じる方が多いと思いますが、仮説は間違っていても構いません。
仮説を立てるためには財務三表を理解していないとできませんし、財務の疑問や業績の変化の理由に着目する練習にもなり、分析力を上げることができます。
また、第2段階の分析、第3段階の分析では仮説を立ててその仮説が正しいか調べる必要があり、第2段階の分析以降の練習でもあります。
銘柄分析4級は、分析力を上げるのが目的です。
仮説が正しいかどうかではなく、仮説を立てる練習をすることが大切です。
銘柄分析7級から4級の銘柄分析クイズはどうだったでしょうか?
分析に必要な専門用語や分析方法は過去に説明しています。
概要欄にリンクを設けていますので、よろしければご覧ください。
ホームページでは、銘柄分析が学習しやすい環境を整えています。
銘柄分析を学びたい方は、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。