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「第2段階の分析 3321ミタチ産業」です。
10月4日時点の株価チャートが良い銘柄を10銘柄選び、会社四季報などファンダメンタルが一目できる情報を使って第1段階の分析を行いました。
10銘柄のファンダメンタル分析で、第2段階の分析の候補となった5銘柄のうちの1銘柄が3321ミタチ産業です。
第1段階の分析では、予想配当利回り4.2%はインカム投資に該当しました。
ただ業績に応じて配当金も上下し、営業利益が年度によって大きく変わっていますので、2021年以前のように営業利益が低くなる可能性はないか分析する必要がありました。
直近のROE8%前後を会社の実力とするとPBR0.6倍は少し割安で割安株投資の業績バリューに該当する可能性もあります。
しかし売上高や利益にバラつきが多いことを考慮すると、2021年以前のように営業利益が低くなる可能性も懸念され、大幅に割安でないと安心して買われない可能性もありました。
インカム投資でも割安株投資でも、過去に営業利益が大きく変化していることなどを含めて、今後の業績が2021年以前のように営業利益が低くなる可能性はないのか分析する必要があります。
他にも、今期は売上高が急増する予想であること、売上高が急増するのに営業利益はそれほど変わらない予想であることも第1段階の分析で疑問に挙がったことですので、それも分析する必要があります。
第1段階の分析の詳細は「第1段階の分析 10月4日株価チャート10選」の動画のリンクを概要欄に貼ってありますのでご覧ください。
第2段階の分析は営業利益が低くなる可能性はないのか分析することで、配当利回りやROE8%前後が維持できるか分析して、インカム投資や割安株投資の業績バリューに該当する可能性があると思えばもっと詳しく分析する第3段階の分析に繋げます。
まずは自分で分析して、私の分析と比べると分析力を上げることができますので、挑戦してみてください。
分析に必要な専門用語や分析方法は過去に説明しています。
概要欄にリンクを設けていますので、よろしければご覧ください。
それでは第2段階の分析を始めます。
業績の資料はホームページから閲覧できますので、概要欄のリンクから閲覧してください。
2024年から過去5年間の業績と2025年の会社予想はこのような状態です。
四半期ごとの業績はこのような状態です。
セグメントごとの業績と構成比率はこのような状態です。
セグメントごとの業績を四半期ごとにしたのがこのような状態です。
2021年以前のセグメントごとの業績を四半期ごとにしたのがこのような状態です。
この資料は、あとで説明に使います。
まもなく分析の解説をしますので、動画を止めて分析してみてください。
それでは分析の解説です。
四半期ごとの業績を確認します。
売上高や営業利益で季節的要因を確認すると、季節的要因はなさそうです。
売上高を確認すると、2022年2Qから2023年3Qは毎四半期100億円以上あり、最高で2023年1Qの120億円程ありましたが、2023年4Q以降は100億円以上の四半期は2024年2Qだけで、2024年3Qまでは90億円後半、2024年4Q以降は90億円前半と、少しずつ売上高が減少しています。
営業利益を確認すると、売上高と同じような推移になっており、最高は2023年1Qの10億円程ありますが、2024年3Qまではほとんどが3億5000万円以上ですが、2024年4Q以降は3億円程度、2億5000万円程度とそれまでの営業利益より下がっています。
セグメントごとの業績を確認します。
国内事業部門、海外事業部門のセグメントがあり、2025年は1Qまでしか公開されていませんので2024年までの構成比率を確認すると、国内事業部門が売上高60〜70%、営業利益70〜80%、海外事業部門が売上高30〜40%、営業利益20〜30%となっています。
構成比率が60〜80%前後の国内事業部門について確認すると、売上高は2023年2Qまでは60億円後半〜80億円台で推移していますが、2023年3Q以降は60億円後半が1回あるだけで、大部分は50億円台まで落ち込んでいます。
決算期で見ると2022年から2024年まで4%減、11%減と減収になっています。
2025年は1Qしか公開されていませんが、50億円台前半になっており、落ち込みはまだ止まっていないように見えます。
営業利益は営業利益率の違いによって上下はしていますが、特別目立った四半期がある訳ではなく、基本的に売上高に応じた営業利益になっています。
構成比率が20〜40%前後の海外事業部門について確認すると、売上高は2022年が34億円前後、2023年1Qから3Qが40億円前後、2023年4Q以降が36億円前後で推移しており、決算期で見ると2023年が14%増、2024年が8%減となっています。
2025年1Qは38億円程あり、2024年の傾向の継続で上振れと見るか、2024年より良い方向に向かっていると見るかは2Q以降の決算を見ないと判断できません。
営業利益は2023年1Qが4億円程と大きくなっていますが、2023年3Qまでは2億円前後、2023年4Q以降は1億円前後と小さくなっています。
決算期で見ると2023年は21%増ですが、2024年は49%減と大幅な減益になっています。
これが投資などで営業利益が下がっているなら問題ないのですが、2023年4Q以降に売上高が落ち込んで営業利益も下がっていますので、減収の影響で減益になったと思われます。
国内事業部門と海外事業部門で時期の違いや落ち込み度合が違いますが、どちらも基本的に同じように推移していて、2023年3Q以前は売上高も営業利益も多かったですが、2023年4Q以降は売上高も営業利益も減少していました。
2023年4Q以降の落ち込みが2025年1Qも続いていて、どこまで減少するのかわかりません。
第1段階の分析で業績が2021年以前のように営業利益が低くなる可能性はないのか分析する必要がありましたので、2021年以前の四半期ごとの業績も確認します。
国内事業部門の売上高は2018年が70億円前後、2019年が65億円前後、2020年が60億円前後と徐々に落ちて2021年1Qに45億円程になりましたが、2021年1Qを底にして2Q以降は60億円弱から70億円程に上昇しています。
先ほど確認していた2022年から2023年2Qは60億円後半〜80億円台と増収が続いていましたが、2023年3Q以降は50億円台まで落ち込んでいました。
海外事業部門の売上高は2018年2Qまでは40億円前後、2018年3Qから2020年3Qまでが30億円前後、2020年4Qから2021年1Qが20億円前後と落ちて、2021年1Qを底にして2Q以降は25億円前後に上昇しています。
先ほど確認していた2022年が34億円前後、2023年1Qから3Qが40億円前後と増収が続いていましたが、2023年4Q以降が36億円前後と少し落ちて推移していました。
国内事業部門も海外事業部門も2018年から2021年1Qまで売上高が減少し、2021年1Qを底にして2023年2Qや3Qまで売上高が増加し、その後また売上高が減少している状態です。
このように増加と減少を繰り返している理由は、有価証券報告書の事業等のリスクにあるように、半導体、電子部品、EMSを主に販売しているので、各産業の需給変動の影響を大きく受けていると思われます。
例えば半導体業界が在庫調整を行えば、半導体関連の電子部品の売れ行きが落ちて売上高も減少しますし、半導体業界が活況になれば、半導体関連の電子部品の売れ行きが盛んになって売上高は増加します。
各業界のシクリカルによって業績か変化するので、この会社の業績もシクリカルになっていると思われます。
第1段階の分析で他にも、今期は売上高が急増する予想であること、売上高が急増するのに営業利益はそれほど変わらない予想であることも分析する必要がありました。
売上高が急増する理由は、2023年8月22日のIRで開示した、デンソーに係る販売商流の移管が2024年2Q以降に行われるからでした。
これにより売上高は急増しますが、今期の営業利益は大きく変化すると想定していないようです。
結論です。
国内事業部門も海外事業部門も取引先の産業の需給変動の影響を大きく受けて、シクリカルな業績になっています。
2023年4Q以降は売上高が減少していて、営業利益も売上高に伴って減少しています。
業績は取引先の産業の影響なので、いつ底を打って上昇するかはわかりません。
今期予想の売上高が急増する予想はデンソーに係る販売商流の移管であり、営業利益への影響は軽微です。
いつ底を打つか、どこまで売上高や営業利益が減少するかわからないので、2021年以前のように営業利益が低くなる可能性もないとは言えません。
今期のROE8%だとするとPBR0.6倍は割安株投資の業績バリューとして少し割安程度であり、業績が安定しないことを考えると今後もROE8%が維持できるとは限らず、少し割安程度では見直し買いが入る可能性は低いです。
事前に業績を織り込むのではなく、発表された業績を確認しながらPBRを保つように株価が上昇することになる可能性の方が高いです。
配当は業績によって左右されるので、前期のように配当が45円になると配当利回り3.8%と4%を切ることになり、業績が安定しないことを考えるとインカム投資としても魅力は薄れてしまいます。
分析はここで終了して、第3段階の分析はしないことにします。
第3段階の分析は徹底的に分析するので、時間も労力もかかります。
第2段階の分析で投資候補から除外できる銘柄はしっかり除外して、投資候補銘柄として見込みのある銘柄で第3段階の分析をする必要があります。
第1段階の分析、第2段階の分析の他の銘柄、第3段階の分析も配信しますので、概要欄からホームページにアクセスしてチェックしてください。